今回のニュースの要点
- 2026年8月の訪日外客数は約310万人で、前年同月比9.6%減
- 一方で、14市場では8月として過去最高。国・地域によって動きは異なる
- 全国の数字だけで値下げを決めず、自分の施設の予約状況と合わせて確認する
「訪日客が減った」と聞くと、民泊の予約や売上への影響が気になるところです。日本政府観光局(JNTO)が9月16日に公表した8月の推計値では、訪日外客数は前年同月を下回りました。ただし、すべての国・地域で同じように減っているわけではありません。
この記事では発表の要点と、民泊オーナーが自分の運営に引きつけて確認したいことを整理します。
情報確認:2026年9月30日。対象:2026年8月の推計値。出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年8月推計値)」。以下の運営上の確認ポイントは、発表を踏まえた民泊チャンネル編集部の整理です。
8月の訪日客は約310万人。市場別では違いも
表は横にスクロールできます →
| 確認する数字 | 発表内容 |
|---|---|
| 2026年8月の訪日外客数 | 3,098,900人(推計値) |
| 前年同月との比較 | 9.6%減 |
| 8月として過去最高の市場 | 韓国・台湾・米国など14市場 |
全体が減少する一方で、増えている市場もあります。このため「インバウンド全体の動き」と「自分の施設によく泊まるゲストの動き」は、分けて考える必要があります。
表の出典:日本政府観光局(JNTO)、2026年9月16日発表。推計値は今後修正される場合があります。
訪日客の減少率=民泊の予約の減少率ではない
今回の数字は、日本を訪れた外国人の数を示す統計です。民泊だけの予約件数、宿泊数、稼働率を集計したものではありません。観光以外の目的で訪れる人も含まれています。
同じエリアでも、家族向けの一棟貸しと、1〜2人向けの部屋では選ばれる理由が違います。国内の旅行者が多い施設もあれば、特定の国・地域からのゲストが多い施設もあります。
全国で9.6%減ったから、自分の施設の売上も9.6%減るとは言えません。このニュースは、手元の予約データを見直すきっかけとして使うのがよいでしょう。
自分の施設では、3つを確認する
1. ゲストの構成が変わっていないか
予約データから確認できる範囲で、国内・海外の比率、主な国・地域、人数、滞在日数を見てみましょう。問い合わせの言語や家族連れの割合なども、案内の内容を見直す手がかりになります。
2. 予約の入り方を、同じ時点で比べる
来月の予約状況を、昨年の同じ月の「最終的な実績」と比べるだけでは、まだ入っていない直前予約の分まで減少に見えてしまいます。可能であれば、宿泊日の何日前にどれだけ予約が入っていたかをそろえて比較します。
曜日の並び、連休、地域イベント、自分で販売を止めた日も確認しましょう。空室が増えた理由を一つに決めつけずに見ることが大切です。
3. 稼働率だけでなく、料金と売上も見る
予約を増やすために値下げしても、月の売上や経費を引いた残額が減ることがあります。泊数、平均の宿泊料金、宿泊売上、清掃などの費用を並べ、どこに変化があるかを確認します。
ニュースを見て、すぐ一律に値下げしなくてもよい
先の日程まで一斉に値下げする前に、予約が弱い日を絞りましょう。平日だけなのか、特定の週なのか、繁忙日も弱いのかで、対応は変わります。
周辺の似た施設と比較するときは、同じ宿泊日・人数・泊数で、清掃費などを含む総額を確認します。料金だけでなく、最低宿泊日数や予約可能な日程、写真から伝わる部屋の特徴も見直せます。
価格の調整方法は、「民泊の宿泊料金はどう決める?」で詳しく紹介しています。
今回のニュースを運営に生かすなら
- 直近の予約を見て、客層と滞在日数の変化を確認する
- 今後の予約状況を、同じ予約時点・似た日程条件で比較する
- 予約が弱い日を絞り、料金や掲載内容を調整する
参照した公式情報
記事内の写真はイメージです。特定の施設の予約状況や、実際の訪日旅行者を示すものではありません。




