まず押さえたいこと
ハウスマニュアルは、最初のゲストを迎える前に用意しておきたい、部屋の使い方の案内です。初めて泊まる人が迷いそうなことを、実際の写真と短い手順でまとめます。運営開始後は、届いた質問をもとに改善していきましょう。
「Wi-Fiはどれ?」「洗濯機はどう使う?」「予備のトイレットペーパーは?」。ホストがその場にいなくても確認できるよう、開業準備の段階で案内を作ります。すでに運営している方も、同じ質問が続くところから見直してみてください。
まずは、よく聞かれることからまとめる
最初から立派な冊子を作る必要はありません。過去のメッセージを見返し、繰り返し聞かれていることを書き出します。開業前なら、初めてその部屋に泊まるつもりで、入口から順番に確認してみてください。
室内の案内には、例えば次の内容をまとめます。すべてを長く説明するのではなく、その施設で迷いやすいところを優先します。
表は横にスクロールできます →
| 項目 | 伝えておきたい内容 |
|---|---|
| Wi-Fi | 接続先の名前、パスワード、確認できる場所 |
| 家電・給湯 | リモコンの場所、普段使う機能の操作手順 |
| 備品・消耗品 | 予備の置き場所、ゲストが使ってよい範囲 |
| ごみ・周辺への配慮 | 分別・保管場所、静かに過ごしてほしい時間や場所 |
| チェックアウト | 退出時刻、鍵の返却方法、退出時にお願いすること |
| 困ったとき | ホストへの連絡方法、緊急時の連絡先・避難経路 |
入室方法や建物までの道順は、到着前に確認できる案内として分けます。部屋に入るための説明が、室内の冊子にしかない状態は避けましょう。
実際の写真と、短い操作手順で伝える
家電の説明書を丸ごと渡すよりも、普段使う操作を抜き出す方が確認しやすくなります。実際に置いている家電やリモコンを撮り、押すボタンに番号を付けて、その順に短く説明します。
一つの手順に一つの操作を基本にすると、翻訳したときも意味を整理しやすくなります。日本語と英語を基本に、受け入れるゲストに合わせて言語を追加し、機器の表示と説明が対応しているか確認しましょう。
YouTubeチャンネルの「駆けつけなくていい運営方法教えます」でも、機能がシンプルな家電を選び、操作をわかりやすくハウスマニュアルにまとめる工夫を紹介しています。案内を増やす前に、設備自体を使いやすくする視点も大切です。
作成したら、その部屋に詳しくない人に案内だけで操作してもらうと、説明が足りない箇所を見つけやすくなります。ホストには当たり前のことほど、初めての人には伝わっていない場合があります。
必要な場面で、すぐ見つけられる場所に置く
案内を送っていても、長いメッセージの中に埋もれていると探しにくくなります。到着前の連絡では入室案内、室内では設備の使い方、退出前にはチェックアウトの確認というように、必要な情報へすぐ進める形にします。
Airbnbには、予約が確定したゲストが閲覧できるハウスマニュアル機能があります。「リスティング編集ツール」の「到着ガイド」から追加・編集できます。
室内には紙の案内を置くか、詳しい説明へ進めるQRコードを用意します。ただし、Wi-Fiへの接続方法や連絡先などは、ネットにつながる前でも読めるようにしておくと便利です。
掲示を増やしすぎると、大事な案内が埋もれます。家電のそばには操作、ごみ箱のそばには分別など、その場所で必要な情報に絞りましょう。鍵の暗証番号などは、誰でも見られる公開ページに載せず、予約者向けの案内で管理します。
Airbnbの機能について:宿泊リスティングにハウスマニュアルを追加する。
質問が来たら、案内を一つ改善する
同じ質問が続く場合は、説明の不足だけでなく、案内の場所や写真が原因かもしれません。「送っています」で終わらせず、どこで迷ったかを聞き、次のゲストが困らない形に直します。
家電の買い替え、Wi-Fiや鍵の設定変更、備品の移動をしたときも更新が必要です。編集する元データを一つに決めて、予約サイト・室内の紙・自動送信メッセージに古い情報が残らないよう確認します。
今日から見直すなら
- 最近よく聞かれた質問を3つ選ぶ
- 実際の写真と短い手順で案内を作る
- ゲストの立場で、見つけて操作できるか試す
参考にした情報
- 民泊チャンネル「駆けつけなくていい運営方法教えます」(2026年2月17日公開・下記に動画を掲載)
- Airbnb:宿泊リスティングにハウスマニュアルを追加する
動画の設備選び・事前案内の工夫を基に、実務での作成手順を編集部が整理しました。Airbnbの操作案内は2026年10月5日時点で確認しています。
2026年2月公開。設備の使い方とハウスマニュアルの話は、2分台から確認できます。




